神は乗越えられない試練は与えないというけれど・・・

首相をはじめとした閣僚のなぜかくも言葉が国民にとって「空言」にしか聞こえないのか。

「人聞きのよい言葉」の裏に浅はかな「本当の理由」が見え隠れする。

それに比べて天皇皇后両陛下のお言葉は本音で語られるがゆえに、お言葉そのものはありきたりな内容であっても心に響く。

たしかに自分たちは表層的に見えている世界の中だけでしか生きていけない存在なのかもしれない。
でもその表層的存在でしかない自分のＤＮＡにも、
地球に原始の雨が降り注ぎ、三葉虫から恐竜からネアンデルタール人から、連綿と受け継がれてきた生命シグナルが刻み込まれている。
その最新表現型としての自分と、こうやってくだらんことをくっちゃべってる自分とを重ねてみる。

そして世界の成り立ちとそこに内包される自分をイメージする。

何かから何かが連想され、次々に浮かんでは消えてゆくモノども、
あるいは自分が創り上げてきたルーティンなものにしか過ぎないのかもしれないが。
それらの関連性を今一度突き止めてみたいと思うし、千年の時間はないわなぁとも思う。

そんなこんな自分も、きっちり、この宇宙に組み込まれている。

さて、金曜日、歯科を受診した。

口腔内を縫合していた２糸はすでに抜けていた。
大口開けたときに急に口が開くようになってその時にきっと抜けたのだ。
しかし、たったこの２本の糸でさえ障害の原因となりうる。
口が開けにくく、開けようとすると口の裏側が突っ張ってそれがまた痛みを呼んでいた。
なんて人の体は些細なコトに引きずられるのか。

親知らずを抜いたことで、その前の奥歯の神経が露出して、直接刺激物に触れて沁みるのだ、と。
それが回復するには粘膜が覆ってくるまでの時間が必要なので、かなり掛かる、
というようなことをドクターは告げた。

ふぅ・・・

そして、粘土のようなもので、デッド・スペースの入り口を塞いでくれた。

病気になると、それがささいな事でも、たった１％の障害でも、残った９９％の健康体を１％以上に蝕んでゆくことが実感できる。
実感できすぎて、思考はなんだかネガティブに傾いてゆく。それが病気ってもんだろう。
黙って口を動かさないで、時をやり過ごすことができればいいのに。
それが今は最大の治療なんだろうけど、こればかりはどうにもこうにも。

神様は乗越えられない試練は与えないというけれど・・・
ああ、もうひとつ口が欲しい今日この頃。


「Bergamot　VS　Toothache」　①

「Bergamot　VS　Toothache」　②

「Bergamot　VS　Toothache」　③

「Bergamot　VS　Toothache」　④

「Bergamot　VS　Toothache」　⑤

「Bergamot　VS　Toothache」　⑥