♪♪ Pink Floyd ～Echoes、One Of These Days～

ピンク・フロイドのエントリーは二度目ですが、
http://gekkoka.blog.shinobi.jp/Entry/54

ふと想うんです・・・・
なぜ、ノーベル賞に文学賞があっても「音楽賞」というものがないのかと。
たらればの世界ですが、もし、ノーベル音楽賞が存在していたら、
間違いなくフロイドは、ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、パープルらと共に、
候補に挙がってても不思議ではないという想いを巡らすときがあるのです。
フロイドの影響を受けたバンドは数知れず。
ロックの殿堂入りなんてもんじゃないほど、ロックシーンに、いやいやミュージックシーンに、
ひいては人類に与えた影響は大きいはずなんですがね・・・。

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“Meddle”（邦題：おせっかい）は、71年発表の６作目。

【TRACK LIST】
1. One of These Days
2. Pillow of Winds
3. Fearless
4. San Tropez
5. Seamus
6. Echoes


前作“原始心母”が、完成度からいって彼らの中期の代表作まちがいありませんが、
「おせっかい」だって負けちゃいませんよ。
オーケストラなど外部のサウンドに頼ることなく、
自分達の生み出すサウンドだけで勝負したクオリティの高い名盤です。

このアルバムはなんと言っても“Echoes”（邦題：エコーズ）がダントツ。



ギルモアの長く胸に突き刺さるギターソロ
重くストイックなロジャーのベース
怪しい雰囲気ムンムンのエレクトーンが魅力のライト
シンプルながらドラムに魂を込めて叩くメイソン

そしていろんなギミック、迫力、めまぐるしいが違和感のない展開など、
演奏時間２４分の中にフロイドの醍醐味が果敢なくあらわされてます。

あああぁぁぁ・・・
LPレコード・・・
Ｂ面が「エコーズ」１曲で構成されていた・・・・
チックショウ・・・
友人に貸したきり未だ行方不明なのが悔しい・・・



壮大で無限大とも言える秀逸なイメージの探求を見せつけられるのではなく、
自分の脳が引きずり出され、恐ろしく「想像」を「喚起」されるのです。
サイケデリックだとか、プログレだとかそういう概念を超えて、
それは、まるで宇宙を旅しているかのようなトリップ感覚を体験するかのような。
聴いた後の爽快感は、長く続いた便秘から開放されたあの感じでしょうか。



そして、

“One Of These Days”


アルバムの一発目で、邦題は「吹けよ風、呼べよ嵐」。
プロレスラー「ブッチャー」の入場曲に使用されたので、
一般的には、この曲のほうが知名度は高いんじゃないかな。


（黒い魔術師アブドーラ・ザ・ブッチャー）

ブッチャーでググッたら、今でも現役プロレスラーなんだね。
70になろうとしてんのに。すっげーや。
今はどうかは知らないが、日本に登場したころ（1970年代）のブッチャーは、
凶悪な外人レスラーとしてマット界に君臨していた。
見た目もそうだが、戦い方がハンパなかった。
凶器を隠し持ち、本気で殺しにいってんだろ、みたいな。
そりゃもう見る者に本物の『恐怖心』を与えていましたよ、ええ。
だから流血試合はしょっちゅうでした。

なるほど「吹けよ風、呼べよ嵐」を入場曲にするわけだ。
だって、曲中で聞こえるメイソンの声は

「One of these days, I'm going to cut you into pieces」
いつか、オマエを細切れにしてやる
だもの。


Pink Floyd - One Of These Days

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